『なぜ、コーチは自分の価値を説明できないのか』―AIで「もう一人の自分」を創る才能構造化の軌跡 第2章:正しく努力してるのに、なぜ報われなのか?

第2章:正しく努力してるのに、なぜ報われないのか?

合格通知が届いた日のことは、今でも覚えている。

東邦音楽大学、作曲科。

10代のほとんど全部を、そこに使った。

遊んでいた記憶は、あまりない。

音楽で生きたかった。
ただ、それだけだった。

勉強した。
練習した。
何度も「無理だ」と思った。

それでも続けた。

そして、合格した。

……でも、入学できなかった。

理由は単純だ。
入学金が払えなかった。

ただ、嫌な予感は薄々感じていた。

家は貧乏だった。

母は離婚後、看護師として一生懸命働いていた。
子供3人を抱えて。

母は口に出さなかったし、「お金のことは心配するな」とは言っていた。
でも家が貧乏なのは、明らかだった。

合格通知が届いてから数日後、大学から電話があった。

「まだ入学金が入金されてません」

この時点で、僕は悟った。

「ああ……行けないんだ」と。

その後、母に確認して、手当たり次第に銀行を回ったが、
どこも門前払いだったと言った。
母には1千万円の借金があった。生活が苦しい時に借金を重ね、
多重債務者になっていた。

薄々分かってた。
でも、どうすることもできなかった。

推薦入学や奨学金がもらえるほどの才能があれば。
それくらいの勉強や努力をしていれば。
もっと早く奨学金を調べていれば。

でも違う。

才能や努力、能力の問題じゃなかった。
成功するには、成功するための構造が必要なのだ。

23歳の頃。

初音ミクが発売された。
パソコンのソフトで歌を歌ってくれる。

今でも覚えている。「あ、時代が変わる」そう思った。

今でこそコミュ力は上がったが、
昔はコミュ障で、口下手で、仲間を作るのが苦手だった。

だから歌ものの曲を作りたくても、歌ってくれる人がいなかった。

でもボーカロイドなら——自分一人で、歌ものの曲が作れる。

自分みたいな人間でも、
ようやく作りたい音楽を形にできる時代が来たと思った。

機材を揃えた。
環境も整えた。
でも、また現実に負けた。

フルタイム労働が、全部のエネルギーを持っていった。
帰宅した頃には、もう脳みそが死んでいた。

作曲する体力が残っていなかった。

機材だけが、静かに部屋に残っていた。

この二つの経験で、ようやく分かったことがある。
努力は裏切らない。

でも、設計のない努力は、途中で壊れる。

これは、コーチやクリエイターの話でも起きている。

力はある。経験もある。人を変えられる自信もある。
でも——売上が伸びない。発信がブレる。自分の価値が伝わらない。

「なぜだろう」と悩む人に、僕はこう聞きたい。

あなたが成功できる設計はありますか?

才能を言語化する設計。
強みを届ける設計。
エネルギーを守りながら動き続ける設計。

それがなければ、どんなに頑張っても——僕の10代と、同じことが起きる。

正しく努力している人が、構造的な理由で報われない。

これが、僕が一番許せないことだ。

自分が経験したから分かる。

才能は本物だった。努力も本物だった。
でも設計がなかったから、夢の手前で止まった。

才能構造化セッションを始めたのは、だからだ。

「設計があれば、届いた」——そう思える人を、これ以上増やしたくない。

それだけだ。

次回は、その後の話をする。

『7つの習慣』を20年実践し、200万円をビジネス教育に注ぎ込んだ。
それでも稼げたのは、3万円だった。

スケールできない人間が見落としている「設計図」について。

SolunaProject / 月陽

#AIを義足にした男 #才能構造化 #コーチング #自己理解 #自分の価値を言語化する

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