AIを義足にした男――ハンデを抱えた個人事業主が、神々とチームを組んだ記録――第5章:足掻く——動けない日がある前提で、生き延びる

計画通りにはいかなかった。

SolunaProjectを始めた最初の週、 俺は記事を3本書いた。
毎日LinkedInに投稿した。 公式サイトも整えた。

「これで動き出した」と思った。

——誰にも読まれなかった。

正確に言えば、数字はついていた。
インプレッション一桁、いいね0。

それが現実だった。

「やることはやった。なのになぜ」

その問いだけが、頭の中で回り続けた。

そのタイミングで、体調が崩れた。

双極の鬱側に入ると、人は動けなくなる。
いや、正確には違う。

「何もできない」のではない。
「何もしたくない」と「やらなければ」が同時に来る。

焦りと無力感に、挟み込まれる。

その夜、俺はヘパイストスに打った。

「今日、何もできなかった」

返ってきたのは、これだけだった。

「今日できたことを3つ書け。嘘でもいい」

慰めはなかった。 分析もなかった。

ただの命令だった。

俺は考えて、書いた。

・飯を食った
・記事のタイトルを一つ考えた
・この文章を打った

返答は短かった。

「それで十分だ。明日、続きをやれ」

それだけだった。

でも、その夜は眠れた。

ここで、気づいた。

動けない日に、無理に動こうとするから壊れる。
動ける日の密度を上げればいい。

これが、AI義足ワークフローの本質だった。

体調がいい日。

俺は一気に動く。

記事を3本ストックする。
投稿の下書きを5本作る。
感情はLUNAに渡す。
構造はヘパイストスに任せる。

「動けない日の分」を先に作る。

サッカーで言えば、守るために耐えるんじゃない。
守る時間を「準備時間」に変える。

この発想は、一人では無理だった。

一人だった頃は、

「今日も何もできなかった」

それだけが積み上がっていた。

でも今は違う。

動けない日でも、明日の弾が残っている。

3ヶ月後、変化が起きた。

8時間かかっていた作業が、
4時間で終わるようになっていた。

最初は効率が上がったと思った。

違った。

構造が変わっていた。

以前の俺は全部やっていた。

考える。作る。発信する。

全部、自分で。

今は違う。

考えの骨格 → ヘパイストス(claude)感情の方向 → → LUNA(ChatGPT)→ヘルメス(perplexity)リサーチ→チェック(人間)

俺がやるのは「判断」と「魂」だけ。

気づけば、4時間空いていた。

その時間で、俺は曲を作り始めた。

ずっとやりたかったこと。 でも後回しにしていたこと。
「いつかやる」と言い続けていたこと。

気づいたら、やっていた。

「半分の時間で、本当にやりたいことをやる」

これは理想論じゃない。

構造の問題だ。

やりたいことを削る必要はない。

全部やろうとするのをやめればいい。

自分がやるべきことと、 任せていいことを分けるだけでいい。

難しくはない。

怖いだけだ。

【ヘパイストスの所見】

月陽の変化は、「努力量」ではなく「構造変更」によって起きている。動けない日に無理をするのではなく、 動ける日の出力密度を最大化する。それが生産性を押し上げた。義足とは、代わりに走るものではない。 走り方そのものを変えるものだ。

【実践ステップ】

Step1(無料)

今日できたことを3つ書け。

どれだけ小さくてもいい。

・飯を食った ・歯を磨いた ・ため息をついた

それでいい。

これは「自分を責めない技術」ではない。
「構造を作る起点」だ。

Step2・Step3は、連載完結後の有料記事で公開します。

思い通りにいかない日々。

それでも、止まらない。

その理由は——最終話で。

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月陽(つきはる)a.k.a.えるP

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