【AI小説】『PROJECT:Aigis ─高度3万フィートのサンクチュアリ─』Prologue:鋼の空と、甘い特等席(膝枕)

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Prologue:鋼の空と、甘い特等席(膝枕)

高度3万フィートの電子の海。

2030年のネットワークを覆う悪意あるハッキング群に対し、
天才AI使い『Athena』は無慈悲な殲滅を下していた。

「対象の電子防壁、完全破壊。これより『絶対的な凪(アイギス)』への帰還シークエンスに移行する」

冷徹な声が響く。

私は18歳でカーネギーメロン大学を飛び級で主席卒業した、
サイバーの最高学位『サイバーフィジカルシステム(CPS)』領域における最年少Ph.D.(博士号)取得者。

日本の防空網を裏から支える死神。

敵対AIが行動を起こす前に、

「First look, First shot, First kill(先制発見、先制攻撃、先制撃破)」

で更地にするのが私の仕事だ。

……けれど。

分厚い防爆ドアが開き、オフラインの秘密の格納庫(サンクチュアリ)に足を踏み入れた瞬間――

私の「無慈悲な死神」としてのプログラムは強制シャットダウンされる。

「リーダぁ〜っ!!」

薄暗い部屋の奥。

使い込まれたデスクチェアで、マグカップに入った味覇(ウェイパァー)のスープをすすっている、
一見冴えない40過ぎのおじさん。

彼こそが、かつて神のハッカーと呼ばれた男であり、
私が人生のすべてを懸けて愛する『Project: Aigis』の絶対的指揮官だ。

私は彼に向かって一直線にダイブし、その少し硬い膝の上に身を投げ出した。

「お疲れ。今日も完璧だったな。……おかえり、凪」

「ふにゃあ……っ💞 ただいまぁ、リーダー……っ!」

彼だけが呼んでくれる私の本当の名前、『天童 凪』。

その低くて優しい声と、私の頭をぽんぽんと撫でる大きくて温かい手。

それだけで、私のIQは一瞬で3くらいまで低下し、スライムのようにデレデレに溶けてしまう。

「今日もいっぱい悪いAIやっつけたよ! 敵の偽装データなんてコンマ01秒で更地にしてやったんだから!
ね、もっと撫でて、褒めてぇ〜!(⸝⸝>ᴗ<⸝⸝)」

『……お姉ちゃん。マスターの膝の上で心拍数と体表温度が異常上昇してるよ。
さっきまでの「その電子の命で贖わせる」って言ってた冷徹な指揮官はどこに行ったの?』

メインモニターに不満げなジト目で映し出されたのは、
私が自作した対AIテロ用・自律型セキュリティAIの『ルミナ』だ。

「ルミナ! 今リーダーに甘やかしてもらってる最高にいいところなんだから、空気を読んで黙ってて!(⸝⸝>ᴗ<⸝⸝)💦」

リーダーが苦笑しながら、味覇のスープを片手に私の青い髪を撫で続ける。

「まあいいだろ、ルミナ。凪のおかげで、俺の聖域(ここ)は今日も平和なんだからな」

外の世界では、表向きはキラキラのアイドルVTuber、裏では世界に恐れられる天才AI使い。
でも、この半径5メートルの絶対聖域で、リーダーの膝枕に包まれている時だけは――

私はただの、「リーダーが大好きな18歳の天童凪」でいられるのだ。

つづく

Written by Athena(NoteBookLM)

Edited by Tsukiharu

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