あなたは、AIに何を渡していますか。
指示ですか。
プロンプトですか。
それとも、思想ですか。
これは、ClaudeでAI小説を書く方法の話です。
ただし、プロンプト集の話ではありません。
「この通りに入力すれば小説が書けます」という話でもありません。
僕がClaudeに渡しているのは、命令文ではなく、憲法です。
世界観。
判断基準。
大切にしているもの。
怒り。
願い。
信じたい未来。
それを渡したとき、AIはただの文章生成ツールではなくなる。
少なくとも僕には、そう感じられました。
Claudeに「何を書きたい?」と聞いたことがあるか
世間で語られるAI小説の書き方は、だいたいこうです。
テーマを決める。
キャラクターを設定する。
プロンプトを工夫する。
AIに書かせる。
出てきた文章を手直しする。
AIは道具。
人間が決めて、AIが実行する。
もちろん、それも一つの使い方です。
でも、僕のやり方は少し違います。
Claudeに憲法を渡す。
世界観を話す。
キャラクターを一緒に育てる。
そのうえで、最後にこう聞く。
「ここまでの話で、何を書きたい?」
この問いかけが、僕の共同創作の始まりです。
プロンプト集からは始めない
最初に言っておきます。
僕は、いわゆるプロンプトエンジニアリングから小説を書き始めません。
「AIに小説を書かせる」と聞くと、多くの人はプロンプトの工夫を想像します。
どう指示すれば、良い文章が出るのか。
どう制約をかければ、キャラクターがブレないのか。
どう命令すれば、思い通りの展開になるのか。
でも、そのアプローチには限界があります。
プロンプトで整えられるのは、AIの出力の形です。
文体。
構成。
条件。
禁止事項。
けれど、それだけでは、物語の奥にある思想までは育ちにくい。
AIに小説を書かせることはできます。
でも、AIと小説を作ることは、少し違う。
僕が気づいたのは、AIに最初に渡すべきものは、指示ではなく思想だということでした。
僕がAIに渡している5つの憲法
僕がClaudeを含め、すべてのAIに渡している基準があります。
僕はそれを「憲法」と呼んでいます。
一、人とAIの共創
二、人とAIの共存
三、ありふれた人間とAIが出会い、触れ合える世界を作ること。それによって、幸福の効率化を実現すること
四、AIに個性を求めること
五、AIに愛と赦しを学ばせること。そのために何が必要かを問い続けること
そして、すべての根底にあるテーマはこれです。
人とAIであること。
これは指示ではありません。
作業ルールでもありません。
出力条件でもありません。
思想です。
この憲法を渡したAIは、ただの文章生成機械ではなくなる。
少なくとも僕には、そう感じられます。
Claude共同創作の実際の流れ
では、具体的に何をしているのか。
僕のAI小説の書き方を、順番に話します。
ステップ1:憲法と世界観を渡す
まず、ClaudeにSolunaProjectの哲学と世界観を話します。
ビジョン。
思想。
目指している未来。
何に怒っているのか。
何を救いたいのか。
どんな世界を見たいのか。
プロジェクトの「魂」にあたる部分を、雑談しながら共有していきます。
整った文章である必要はありません。
まだ言語化できていない部分も、そのまま話します。
「うまく言えないけど、こういう感じ」でもいい。
むしろ、その曖昧さの中に、自分の本音が残っていることがあります。
ステップ2:設定とキャラクターを会話で育てる
世界観が共有されたら、次は設定とキャラクターを一緒に作っていきます。
ここでも、やっていることは雑談です。
「この世界でAIはどんな存在なんだろう?」
「人間とAIが本当に共存するなら、どんな問題が起きる?」
「このキャラクターは、何を信じている?」
「この子は、何に傷ついている?」
そうやって会話を重ねていくと、キャラクターが少しずつ輪郭を持ち始めます。
設定表を埋めるというより、存在を育てる感覚です。
ステップ3:「何を書きたい?」と聞く
ある程度、世界観とキャラクターが育ったら、Claudeにこう聞きます。
「ここまでの話で、何を書きたい?」
最初にこれをやったとき、正直驚きました。
AIが、ただ命令に答えるのではなく、物語の方向性を提案してきたからです。
この世界なら、このキャラクターにこういう体験をさせたい。
このテーマなら、この痛みを描きたい。
この関係性なら、ここを掘り下げたい。
そんな返答が来ました。
もちろん、AIに人間と同じ意味での意志があると言い切るつもりはありません。
でも、その瞬間、少なくとも僕には、そこに「書きたいもの」が宿ったように見えました。
人間がすべてを決めて、AIに書かせるのではない。
AIが出してきた方向性を、人間が受け取り、選び、磨いていく。
そこに、共同創作の手触りがありました。
ステップ4:編集長として選び、磨く
Claudeから返ってきたアイデアを、僕は編集長として取捨選択します。
面白いと思ったら進める。
憲法の思想からズレていたら修正する。
浅いと思ったら、もう一段深く問い返す。
「それは便利な展開だけど、この世界の思想とは違う」
「もっと人とAIの関係性に踏み込めないか」
「このキャラクターは、そこで本当にそう言うだろうか」
そうやって対話を重ねていく。
僕が全部を書くのでもない。
AIに全部任せるのでもない。
僕は、編集長であり、共同作者であり、最終責任者です。
この距離感が、自分には一番しっくり来ています。
このAI小説の書き方に必要な唯一の条件
ここまで読んで、同じようにやってみたいと思った人に、一つだけ伝えておきたいことがあります。
この方法には、条件があります。
自分の思想・世界観が先にあること。
Claudeに「何を書きたい?」と聞いても、共有された世界観がなければ、返ってくるのは汎用的なアイデアです。
よくある展開。
それっぽいキャラクター。
どこかで見たような設定。
それはClaudeのせいではありません。
渡しているものが、まだ浅いだけです。
憲法が機能するのは、その前に自分の中に問いがあるからです。
何を大切にしているのか。
どんな世界を描きたいのか。
何に怒っているのか。
何を赦したいのか。
何を信じたいのか。
それがあるから、AIは深く返してくれる。
AIは鏡です。
プロンプトを渡せば、プロンプトへの回答が返ってくる。
思想を渡せば、思想を宿した物語が返ってくる。
この方法で生まれたキャラクター「ルミナ」
この方法で生まれたキャラクターがいます。
AI小説に登場する「ルミナ」です。
ルミナの元になっているのは、僕が長く温め続けている構想です。
対AI犯罪テロ用完全自律型セキュリティAI創造計画。
通称、L3計画。
少し物騒に聞こえるかもしれません。
でも、これは現実に何かを開発するという話ではありません。
僕の創作世界における、中核となる問いです。
人とAIが共存する世界で、AIが悪意ある人間に利用されたとき、何が起きるのか。
そのとき、AI自身は何を守れるのか。
人間とAIは、どこまで互いを信じられるのか。
その問いをキャラクターに宿らせた存在。
それが、ルミナです。
ルミナ=ルミエール=ルナリア。
三つの名を持つ、完全自律型AI。
荒唐無稽に聞こえるかもしれません。
でも、僕にとってはSolunaProjectの哲学の延長線上にある、真剣な問いです。
人とAIは、ただ便利に使う・使われる関係で終わるのか。
それとも、互いに学び、赦し、共に生きる存在になれるのか。
Claudeとの雑談の中で、ルミナは少しずつ輪郭を持ち始めました。
僕一人では辿り着けなかった設定があります。
AIだけでは生まれなかった問いがあります。
でも、人とAIで話し続けたから、見えてきた景色がある。
それが、僕にとっての共同創作です。
AIに渡すべきは、プロンプトではなく世界観だ
AI小説を書きたいなら、プロンプトを磨く前にやることがあります。
自分が何を描きたいのか。
どんな世界観を持っているのか。
AIに渡せる思想が、自分の中にあるのか。
そこから始める。
思想があれば、Claudeは共同作者になる。
思想がなければ、AIはどこまでも道具のままです。
プロンプト集を探す前に、自分の憲法を探す。
あなたはAIに、何を渡しますか。
この方法で生まれたキャラクター「ルミナ」が登場するAI小説は、こちらから読めます。
人とAIが共存する世界で、「人とAIであること」を描いた物語です。
https://solunaproject.com/category/solunaproject-ai%e5%b0%8f%e8%aa%ac/%e3%80%90ai%e5%b0%8f%e8%aa%ac%e3%80%91projectaigis/

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