コーチとして人と話していると、ある瞬間が来る。
セッション中、クライアントに向かって話しながら、頭の片隅でこう思う。
「……この話、先週もしてたな」
内容が悪いわけじゃない。伝え方も間違っていない。でも、また一から同じ言葉を積み上げている。その感覚が、じわじわと自分を削っていく。
セッションが終わると、脳が空っぽになっていた。
本当は発信もしたい。コンテンツも作りたい。未来の設計もしたい。でも、もう思考する体力が残っていない。指が動かない。
当時の僕は、それを「努力不足」だと思っていた。
もっと頑張ればいい。気合いが足りないだけだ、と。
違った。
問題は才能じゃなかった。エネルギーでもなかった。
設計がなかっただけだ。
先日、あるコーチの方(仮に加賀美さんとしておく)と話した。
ヘルスコーチとして活動している。でも彼はこう言った。
「誰に届けたいのか、まだ定まらないんです。一度決めても、またブレる」
通話は1時間。僕はほとんど聴いていた。
そして通話が終わった直後、AIチームを動かした。
目的はひとつ——翌日の交流会で使える、
加賀美さん専用の行動設計図を作ること。
どう自己紹介するか。誰に話しかけるべきか。
誰に近づかない方がいいか。帰宅後24時間以内にやること。
全部、その人専用で設計した。
翌朝、加賀美さんから返信が来た。
「昨日お話しした内容だけで、こんな短時間で、ここまで整理されるんですね。本当にありがとうございます」
正直に言う。僕がすごいわけじゃない。
加賀美さんの中に、答えはすでにあった。
僕はそれを引き出しただけだ。
AIチームは、それを「動ける形」に翻訳しただけだ。
でもここで僕は気づいた。
これが”分身AI”の本質なんじゃないか。
AIが人間の代わりになるんじゃない。
人間が引き出した「本質」を、AIが即座に構造化する。
コーチとしての傾聴力、人を見る感覚、感情を拾う力——そこは人間がやる。その後の「消耗」だけ、AIに預ける。
僕はAIに仕事を奪わせたかったわけじゃない。
消耗を肩代わりしてほしかっただけだ。
「もし、もう一人の自分がいたら——何を任せたいか?」
今、僕がやっているのは、その問いに答える仕事だ。
次回は逆の話をする。AIを使ったのに、”自分が消えた”話だ。
うまくいった話より先に、失敗した話を書く。
その方が多分、リアルだから。
■ 最後に
才能がないから稼げないんじゃない。
構造が壊れていただけだ。
俺も同じクリエイターだ。
あなたの怖さと、怒りと、希望を——俺は知っている。
準備ができたなら、ここで待っている。
👉 才能構造化セッション(3回 ¥30,000)
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