AI活用や業務効率化が当たり前になった時代に、ひとつの問いを立てたい。
あなたは効率化の果てに、本当は何を得たいのか?
効率化すること自体は悪くない。むしろ必要だ。
でも「効率化するために効率化する」状態になったとき、
何か大事なものが消えていく気がしている。
この記事では、自分自身の体験をもとに、その問いを掘り下げていく。
ファミレスのキッチンで食欲が失せた話
とあるファミレスチェーン店のキッチンに入った初日、食欲が失せた。
料理をしているというより、工程を再現している感覚だった。
決められた手順、決められた動線、決められたタイミング。
時間を見るたびに「あと何分で上がれるか」を数えていた。
作ることへの喜びは、ほとんどそこになかった。
もちろん、その仕組み自体が悪いと言いたいわけではない。
大きなチェーン店を安定して回すには、再現性も速度もミスを減らす仕組みも必要だ。
ただ、その空間に立ったとき、ひとつの疑問が浮かんだ。
これは何を、誰のために効率化しているのだろう?
手段が目的になるとき、人間はシステムの部品になる
効率化が嫌いなわけではない。
むしろ必要なことは積極的に効率化すべきだと思っている。
無駄な作業は減らした方がいいし、時間も体力も集中力も、すべて有限な資源だ。
ただ、「効率化するために効率化する」状態になった瞬間、
何か大事なものが抜け落ちていく。
これは貯金の話に似ている。本来お金は、何かを得るための手段だ。
安心を得るため、自由を得るため、大切な人と過ごすため…
でも、通帳の数字を増やすこと自体が目的になることがある。
それで本人が幸せなら否定しない。ただ、自分には合わない。
効率化も同じだ。速くなった、コストが下がった、タスクが減った。
でも「その先に何があるのか」を答えられないまま突き進むと、
効率化は人間を助けるものから、人間をシステムの一部にするものへ変わっていく。
AIを使い始めて、同じ罠に落ちかけた
この感覚はAIを活用し始めてからも、何度か味わった。
AIは凄まじく効率を上げてくれる。
コンテンツ制作、事業設計、音楽制作、発信設計まで、かなりの部分をAIと一緒に進めている。
アウトプットの量は、一人でやっていた頃と比べて文字通り何倍にも増えた。
でも、ある時点で気持ち悪さを感じた。
「これは本当に、自分の声なのか?」という違和感だ。
整っている。読みやすい。それっぽい。
でも、そこに自分の怒りや痛みや体温が残っていない。
AIを使うほどアウトプットは増えるのに、自分が薄まっていく感覚があった。
そのとき初めて、次の問いが立った。
自分はいったい何を、効率化しようとしているのか?
答えは、タスクを減らすことではなかった。
守りたかったのは、創る時間だった。
音楽を作ること、言葉を紡ぐこと、自分の経験を誰かに届く形に変えること。
ただ楽をしたかったのではなく、大切な行為に集中できる状態を作りたかった。
そこがはっきりした瞬間、AIの使い方が変わった。
「幸福の効率化」という言葉に込めた意味
自分はSolunaProjectという活動をしている。
そのテーマのひとつが「幸福の効率化」だ。
この言葉を使うとき、常に意識していることがある。
効率化の先に、幸福を置く。逆ではない。
幸福そのものを機械的に処理するのではなく、幸福に向かうために不要な消耗を減らす。
幸福に向かうために弱点を補う。幸福に向かうために、創る時間を取り戻す。
この順番を間違えると、効率化はどこかでおかしくなる。
AIは、その道具として最適だと思っている。自分にとってAIは「義足」だ。
義足は人間の主体を奪うものではない。
人間が自分の足で進むための補助装置だ。
AIに人生を明け渡すのでも、自分を薄めさせるのでもなく、
AIによって自分の才能や経験や感情をより遠くまで運ぶ。
あなたの「効率化の先」には何があるか
人の幸せは人によってまったく違う。
だから自分の答えを押し付けるつもりはない。
ただ、一度だけ立ち止まって考えてみてほしい。
自分の効率化を掘り下げる3つのステップ
ステップ1:今やっている効率化をひとつ書き出す
仕事でも、生活でも、SNS運用でも何でもいい。具体的に一つだけ選ぶ。
ステップ2:「それを効率化した結果、増えるのは何か」を考える
時間か、お金か、余白か、作品の量か、誰かと過ごす時間か。
ステップ3:「増えたものを使って、本当は何をしたいのか」まで掘り下げる
そこに、あなたにとっての効率化の目的がある。
最後に問いを置いておく。
あなたが効率化しているのは、何のためか?
その先に置いているのは、数字か。それとも、あなた自身の幸福か。
効率化した時間で、本当にやりたいことをやれているか?
自分はまだ、実証の途中にいる。AIを義足にしながら、
幸福の効率化を、生きながら作っている。
それを今年中に、自分の人生で証明したいと思っている。
この記事を読んで「自分の思想を整理したい」と感じた方へ
SolunaProjectでは、
専門家・クリエイターの思想・個性・世界観をAIと一緒に発信資産に変える支援をしています。
「自分もAIを使うほど薄まる感覚がある」
「効率化しているのに何かが違う」という方は、まずお気軽にお問い合わせください。

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